概要



第47回秋季大会(北海道大学)で大好評であった特別シンポジウムを今回も実施いたします。
最新の注目テーマを、各界最前線でご活躍されている方からご説明いただき、議論します。

ご期待ください!


講演のタイトル、順序は変更する可能性があります。プログラムでご確認ください。(講演者敬称略)

分離工学イノベーション

分離プロセス部会
【共催】(国研)科学技術振興機構

開催日:9月6日(火) [大会一日目] 10:00〜17:00
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オーガナイザー
松田一夫 (国研)科学技術振興機構
永野智己 (国研)科学技術振興機構
中岩 勝 (国研)産業技術総合研究所
松田圭悟 山形大学

分離は物質生産を伴う産業分野において目的物質を得るために必要となるキーテクノロジーです。これまで,物質生産に関する技術開発は,分子以下のサイズから宇宙を対象にするものまで幅広くなされており,マルチスケール性を考慮した体系化がなされつつあります。その一方で,分離技術は対象物質に着目した要素技術の開発が学術体系として確立されているものの,将来の社会・産業にイノベーションを引き起こすような、異分野の連携・融合による革新的な取り組みが未だに十分ではありません。そこで,本シンポジウムでは,JST CRDSが刊行した戦略プロポーザル「分離工学イノベーション」を基に,「気体・液体の分離」,「資源・固体の分離」,「バイオ・医薬食農系の分離」の3つを議論の柱として設定し,持続可能な社会を実現する分離の科学技術を支える横断的共通基盤技術を確立するために,産業界・学術界の研究者,技術者を招待し,議論を行います。なお,本シンポジウムは化学工学会とJSTの共催企画として実施致します。


挨拶、特別シンポジウム趣旨説明

科学技術振興機構 永野 智己

[基調講演]分離工学イノベーションに向けて

九州大学 林 潤一郎

気体・液体の分離

気体分離用膜分離材料・技術の展望

産業技術総合研究所 吉宗 美紀

多孔性金属錯体の設計と高選択分子吸着機能

名古屋大学 松田 亮太郎

革新的高機能分離素材の開発

東レ(株) 山根 深一

鉱物資源・固体(元素)の分離

泡によるレアメタルの選択濃縮分離

鹿児島大学 二井 晋

これからの製錬研究

京都大学 宇田 哲也

非鉄金属製錬における有価金属の分離回収技術、課題と期待

三井金属鉱業(株) 野田 眞治

バイオ・医薬食農系の分離

マイクロデバイスによる生体物質分離

千葉大学 関 実

自己組織系を活用するBio-Inspired分離の可能性

大阪大学 馬越 大

バイオ医薬品の分離技術、課題と期待

協和発酵キリン(株) 内田 和久

総合討論・パネルディスカッション

新時代の分離工学イノベーションへ、化学工学はどう向き合うか

パネリスト: 科学技術振興機構 永野 智己
・新エネルギー・産業技術総合開発機構 石田 勝昭 ・北九州市立大学 上江洲 一也 ・宮崎大学 大島 達也 ・東京工業大学 下山 裕介 ・山形大学 松田 圭悟


社会実装への化学工学の挑戦

社会実装学創成研究会

開催日:9月7日(水) [大会二日目] 10:00〜15:00
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オーガナイザー
野田 優 早稲田大学
梶川裕矢 東京工業大学
小野 努 岡山大学
所 千晴 早稲田大学
菊池康紀 東京大学

科学技術の社会実装の重要性が増しています。元来実学であり、要素をシステム化する化学工学の出番ですが、社会の急激な変化により複雑化する要請に応えきれなくなっています。本シンポジウムでは、研究成果の応用の視点に加え、将来社会像を描きシステムを設計・評価、研究課題を設定する「社会実装学」を議論します。先行する省エネルギー型物質循環社会の設計や、地域での実践とともに、ものづくりやライフなどでの現在進行中の試みを報告して議論します。ものづくりでは、ものづくりにおける社会実装について具体的な取り組みを紹介し、ライフでは、ライフサイエンスに基礎をおく技術の社会実装の成功と失敗の事例から将来の化学工学研究を探ります。本研究会の活動は緒についたばかりですが、今後化学工学が担うべき対象を拡げていこうとする意欲的なシンポジウムであり、興味を持たれている方々の積極的な参加を歓迎し、今後の活動についても参加者とともに議論したいと考えています。


循環

資源循環に寄与する固体分離技術に対する社会のニーズを考える

早稲田大学 所 千晴

地域

システム思考で社会実装を工学する:離島地域での例

東京大学 菊池 康紀

ライフ

食品産業における社会実装の工学的課題を考える

京都大学 中川 究也

バイオメディカル分野における化学工学の社会実装の現状

大阪工業大学 長森 英二

植物工場の社会実装の現状

大阪府立大学 藤 寛

ものづくり

エンジ企業の望む社会実装

千代田化工建設(株) 細野 恭生

コストとは何か〜生産技術の次元分析とマルチステップビジネスモデル〜

日産自動車(株) 長谷川 卓也

夢の材料・デバイスを現実に仕上げる道筋を考える

早稲田大学 野田 優


新時代に向けた
バイオプロセスイノベーション

バイオ部会(バイオプロセス分科会)
粒子・流体プロセス部会
システム・情報・シミュレーション部会(統合化工学分科会)
【共催】日本生物工学会、日本動物細胞工学会

開催日:9月8日(木) [大会三日目] 9:00〜12:00
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オーガナイザー
大政健史 大阪大学
太田光浩 徳島大学
杉山弘和 東京大学

21世紀に入り、持続的産業社会の必要性が叫ばれています。特にバイオテクノロジーを応用した産業分野やその関連分野は、地域・社会・世界の持続的発展に貢献するという観点から、期待と関心が高まっています。一方、これらの分野においては、生物そのもの、生体分子そのものが持つ複雑さや不均一性等の特性にプロセス全体が影響され、化学工学的なアプローチがまだまだ十分に活かされているとは言えません。そこで、本シンポジウムではバイオプロセスおよびその関連技術開発に焦点をあてて、バイオテクノロジー関連の21世紀の産業社会を牽引する研究開発分野における最先端の研究開発について紹介するとともに、本分野における化学工学分野の果たすべき役割・重要性ならびに方向性について、理解と統合化をはかることを目的としています。 本シンポジウムは、関連する3研究部会の共同開催で行われます。産業分野も医薬、食品、生体関連分子、さらには地方貢献からの取組みと、様々なバイオ関連産業における各方面からの取り組みを解り易くご紹介します。バイオ及び関連プロセスにご関心のある皆様の参加をお待ち申し上げております。

バイオ医薬品生産におけるバイオプロセス―次世代生産に向けて

大阪大学・徳島大学 大政 健史

固形製剤QbD/PATのバイオ医薬品への展開

第一三共(株) 中川 弘司

嚥下動態シミュレータSwallow Vision®による嚥下動作のモデル化と可視化

(株)明治 神谷 哲

非ニュートン流体である乳液の製造に関する流体解析

(株)資生堂 横川 佳浩

バイオマスの総合的有効利用プロセス

徳島大学 中村 嘉利

自己組織化する細胞集団のモデリングとシミュレーション

京都大学 山本 量一

バイオ・化学プロセスへの霧化分離法適用における七つの視点

ナノミストテクノロジーズ(株) 松浦 一雄

バイオプロセスイノベーションにおける統合化工学の役割

東京大学 杉山 弘和


再生可能エネルギー実装社会の
フューチャーデザイン2
−人材糾合による
技術イノベーション−

システム・情報・シミュレーション部会

開催日:9月8日(木) [大会三日目] 13:00〜17:00
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オーガナイザー
桜井 誠 東京農工大学
大村直人 神戸大学
松本秀行 (国研)産業技術総合研究所
松田圭悟 山形大学

再生可能エネルギー(太陽光、地熱、風力、地中熱、水素)の社会実装を目指すためには、様々な立場からの議論が必要です。学会では技術論に偏りがちな傾向にありますが、昨年度のシンポジウムでは、再生可能エネルギーの社会実装に向けた政策、研究開発投資の見通し、実践的取り組み、安全性評価、人材育成等の様々な視点から、議論を行いました。一方で、再生可能エネルギーの社会実装を目指すためには、作る側、売る側、使う側のそれぞれの立場からの検討と再生可能エネルギーを取り巻くステークホルダーとの協調、共創が必要と考えられます。そこで、本シンポジウムでは、昨年度の議論からさらに社会実装に向けた議論を一歩進めるべく、研究技術開発、ビジネス、人材育成、イノベーション、行政等の視点に立って、下記のように志高く、視座の高い講師陣から社会実装には何が必要であるかを論じていただき、皆様と議論を深める場にしたいと考えます。産、官、学様々な立場からの皆様の積極的な議論へのご参加を期待します。


シンポジウム趣旨説明

東京農工大学 桜井 誠

低炭素社会実現のための定量的な技術シナリオ

科学技術振興機構 岩崎 博

先端的低炭素化技術開発(ALCA)〜ゲームチェンジングテクノロジーの創出を目指して

科学技術振興機構 児山 圭

最先端科学の科学コミュニケーション -他分野の事例より

自然科学研究機構 小泉 周

BIPV普及に向けてのカネカの挑戦

(株)カネカ 中島 昭彦

人材糾合のマネジメント〜人的資源活用の視点から〜

山形大学 小野 浩幸

人間中心イノベーションを生み出す力を育てる:i.schoolの取組

東京大学 堀井 秀之

再生可能エネルギー関連産業の育成・集積に向けて

福島県 安達 和久

再生可能エネルギー実装への将来展望

産業技術総合研究所 古谷 博秀


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