特別シンポジウム
SP-1 エレクトロニクスを支える材料・プロセス研究と実装技術の展開 -
9月24日(木) 13:20〜17:00 B会場 (プログラム)
主催組織 エレクトロニクス部会 共催 エレクトロニクス実装学会 東北・北海道支部 電子情報通信学会 電子部品・材料研究会 表面技術協会 東北支部
現代社会の基盤を支えているエレクトロニクス技術には情報、通信、電力、光などがあり、それらは全て材料、プロセスから実装に跨る幅広い技術に支えられています。様々な半導体とその機能を実現するためには、実装されて使われる状態を見通しながら、多岐にわたる材料(無機・有機・高分子・セラミックスなど)を開発して行くことが必要です。そして、それら材料を作り・使うには化学工学を展開させることにより、最適なプロセス技術を追い求めて開発することが必要です。オーガナイザー 羽深 等 (横浜国立大学) 齊藤 丈靖 (大阪府立大学) 及川 昭 (住友ベークライト(株))
そこで、極めて幅広いエレクトロニクスの研究・開発を俯瞰する試みとして、エレクトロニクス実装学会、電子情報通信学会、表面技術協会と連携した特別シンポジウムを企画しました。最新の注目テーマを、各界最前線で活躍されている方々により様々な視点から講演していただくことにより議論を深め,意見を交換し、交流する場と致します。皆様の積極的な参加をお待ち申し上げております。- 講演予定
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- 東北地域のエレクトロニクス周辺産業の現状と今後の目指す方向性
- 東北経済産業局 蘆田 和也氏
- 分子接合技術による複合化材料開発とその表面界面分析
- 岩手大学 平原 英俊氏
- フレキシブルハイブリッドエレクトロニクスの基盤技術と応用展開
- 山形大学 時任 静士氏
- 次世代エレクトロニクスを支える分子接合技術
- いおう化学研究所 森 克仁氏
- 室温原子層堆積法の開発とイオン交換吸着膜への応用
- 山形大学 廣瀬 文彦氏
SP-2 医薬をシステム視点で俯瞰する -
9月24日(木) 13:00〜17:00 C会場 (プログラム)
主催組織 システム ・情報・シミュレーション部会 システム医薬分科会 共催 国際製薬技術協会(ISPE)日本本部
医薬分野では、生体情報を用いた個別化診断、再生医療や細胞治療のような新規治療法、フロー・連続生産やオンデマンド生産のような新しい製法が盛んに研究・開発されています。分子・細胞・組織から、製品の製造、患者の診療、さらには医療社会に至る様々なレベルで生まれる多数の新しい要素。これらを一部とするシステム全体は、どのような視点から捉え、評価・設計できるでしょうか。社会医療費や環境影響のような長期的課題が見える一方で、直近のCOVID-19の流行は、供給安定やレジリエンスの重要性も訴えています。オーガナイザー 杉山 弘和 (東京大学) 太田 誠一 (東京大学) 矢作 尚久 (慶應義塾大学) 田口 智将 (千代田化工建設(株))
このような問題を考える場として、2020年3月にシステム・情報・シミュレーション(SIS)部会で「システム医薬分科会」が発足しました。活動の第一歩として、本シンポジウムでは医薬分野の課題をシステム視点で俯瞰したいと考えています。分科会の発起人による講演に加え、医薬品供給の実務や医薬経済学の専門家による講演も予定しています。時間的・空間的に広がりを持つテーマを、分野の枠を超えて議論したいと考えております。皆様のご参加をお待ちしております。- 講演予定
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- システム医薬〜新分科会そして新分野として〜
- 東京大学 杉山 弘和氏
- 生体をシステムとして捉えた診断用ナノ粒子の開発
- 東京大学 太田 誠一氏
- 命かオカネ?命とオカネ? -くすりの費用対効果とは-
- 横浜市立大学/東京大学 五十嵐 中氏
- 患者視点から実現する社会システムとしての医薬品"LOGISTICS"
- アルフレッサ(株) 福神 雄介氏
- 診療プロセスの技術化による医療の再定義
- 慶應義塾大学 矢作 尚久氏
- 総合討論
SP-3 産業部門からのGHG排出大幅削減の可能性とCCUS技術の貢献 -
9月25日(金) 9:00〜15:20 C会場 (プログラム)
主催組織 戦略推進センター 次世代エネルギー社会検討委員会
CCUS研究会共催 日本鉄鋼協会
温室効果ガス(GHG)排出80%削減という2050年目標に向けた技術オプションとイノベーションに対する関心が高まる中、化学工学会戦略推進センター次世代エネルギー社会検討委員会において、産業部門の超低炭素化の鍵となる鉄鋼・化学産業に着目し、鉄鋼協会との連携も含めての検討を進めてきました。一方、昨年10月には、戦略推進センターに部会横断型の研究会としてCCUS研究会も発足しました。本特別シンポジウムは、次世代エネルギー社会検討委員会とCCUS研究会の合同シンポジウムとして企画し、GHG排出の大幅削減に向けた論点とその中でのCCUS技術の位置づけを展望してみたいと考えます。オーガナイザー 古山 通久 (信州大学) 高橋 伸英 (信州大学) 中垣 隆雄 (早稲田大学) 山田 秀尚 (地球環境産業技術研究機構)
第1部「産業部門からのGHG排出大幅削減の可能性と課題」では、GHG排出80%削減に向けたエネルギー需給の姿や、鉄鋼業の超低炭素化のための従来の延長線上にはない製鉄プロセスなどについて考えます。第2部「CCUS技術の社会実装に向けた課題の俯瞰的整理」では、CO2の回収、利用、固定化技術の開発動向など幅広い講演を踏まえ、CCUS技術のGHG排出削減への寄与や、課題と道筋について議論します。これらを踏まえ、第3部では、参加者全員で総合討論を行う予定です。所属、部会を問わず幅広いご参加を期待しております。
- 講演予定
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- 各種発電原価の将来展望と次世代エネルギー社会
- 信州大学 古山 通久氏
- CO2大幅削減にむけての鉄鋼プロセスの将来像
- 東北大学 有山 達郎氏
- カーボンニュートラル電力・化学品・鉄コプロダクション
- 九州大学 林 潤一郎氏
- 気候変動リスクと機会:TCFDが広げる情報開示と高まる投資サイドの取り組み
- CDPジャパン 高瀬 香絵氏
- CO2利用に関する世界動向(第2報)
- エネルギー総合工学研究所 黒沢 厚志氏
- CO2分離回収技術の研究開発動向
- 産業技術総合研究所 遠藤 明氏
SP-4 SDGs達成に向けた札幌宣言の実行 -
9月25日(金) 13:00〜15:00 B会場 (プログラム)
主催組織 戦略推進センター・SDGs検討委員会 男女共同参画委員会 戦略推進センター・社会実装学研究会 協賛 日本化学工業協会 新化学技術推進協会 後援 国際連合工業開発機関(UNIDO)
化学工学会は、2019年9月APCChE2019において『国連持続可能な開発目標(SDGs)に関する宣言 −人々の「健康、安心、幸福」のための化学工学−』と題する札幌宣言(和訳)を発表しました。SDGsを共有ビジョンとし、気候危機、小島嶼開発途上国の危機などの認識のもと、18の宣言文からなっています。AIやIoTなどの新技術を取り込み、女性の研究者・技術者を増やし、ジェンダー不平等の是正と多様性の取り入れによってすべての働く人々の就労環境の改善を図り、社会的弱者、難民への能力開発機会に寄与することを教育・研究・産業の役割として宣言しています。特徴は、Efficiency から Sufficiencyへ、すなわち効率性を追い求める社会から充足性を感じられる社会への変革を謳っていることです。この宣言を学会内外に広め、実行に移すための方策を議論します。オーガナイザー 平尾 雅彦 (東京大学) 野田 優 (早稲田大学) 所 千晴 (早稲田大学) 福島 康裕 (東北大学) 五所 亜紀子 ((一社)日本化学工業協会) 福井 祥文 ((公社)新化学技術推進協会) ※本企画(事前登録制、参加費無料)のみに参加される方は、無料で聴講いただけます。こちらから申し込みください。
※ただし第51回秋季大会の他のセッションには一切参加(発表、聴講)できません。
一般参加の皆様へ:講演要旨はこちらからご覧いただけます
SDGs検討委員会HPのお知らせページ
[一般公開企画紹介チラシ]
- 講演予定
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- 札幌宣言 EfficiencyからSufficiencyへ
- 東北大学 阿尻 雅文氏
- 女性技術者が製造現場で働くために −企業から見た課題と展望−
- 三井化学 脇田 友貴子氏
- 化学工学分野における男女共同参画の現状と課題
- 早稲田大学 所 千晴氏
- 国連の環境技術移転プロジェクト実施におけるジェンダー主流化とジョブ型雇用
- 国際連合工業開発機関(UNIDO) 飯野 福哉氏
- グループ討議
- 総合討論