平尾 雅彦(東京大学)・野田 優(早稲田大学)・所 千晴(早稲田大学)・福島 康裕(東北大学)・五所 亜紀子((一社)日本化学工業協会)・福井 祥文((公社)新化学技術推進協会) |
化学工学会は、2019年9月APCChE2019において『国連持続可能な開発目標(SDGs)に関する宣言 −人々の「健康、安心、幸福」のための化学工学−』と題する札幌宣言を発表した。SDGsを共有ビジョンとし、気候危機、小島嶼開発途上国の危機などの認識のもと、18の宣言文からなっている。AIやIoTなどの新技術を取り込み、女性の研究者・技術者を増やし、ジェンダー不平等の是正と多様性の取り入れによってすべての働く人々の就労環境の改善を図り、社会的弱者、難民への能力開発機会に寄与することを教育・研究・産業の役割として宣言している。特徴は、Efficiency から Sufficiencyへ、すなわち効率性を追い求める社会から充足性を感じられる社会への変革を謳っていることである。この宣言を学会内外に広め、実行に移すための方策を議論する。
シンポジウム番号・講演分類番号一覧
化学工学会 第85年会